雲南旅情(其之十)〜旅立

  • 本当に昆明は一昔前の日本のように経済発展途中の活気とそれでいてまだゆるやかな時間が同居していて心地よい。
  • ここなら住めるという気になる。
  • いろんな国を回っていて思うのであるが、「私が住めるかどうかという観点」でいつも街を見る。
  • 生活するのにどんなところが不便か?不都合はあるか?それを解消するにはどうしたらよいか?
  • いつもそんなことを思いながら街を眺める。
  • そのためには、化粧をした表の顔だけでは判断できないので、やっぱり路地を一本入ってみたり、ダウンタウンのちょっとヤバそうなところにも入り込むのである。
  • 物好きといえばただの物好きで、ロングビーチの手前のダウンタウンにあったガススタンドで給油中に強盗にあったりするのも無理はない(笑)。
  • さあ、雲南省に着いてから丸二日。
  • 体調は万全、お腹も壊していない。
  • 日本人は中国に行くと一度はお腹を壊すという。
  • 食べるものが違うせいもあるし、衛生状態が悪いせいもある。
  • しかも雲南省の場合、唐辛子と油が合わない人は多いと思う。
  • とにかく体調を維持するには、水に気をつけることと、美味しいからといて食べ過ぎないことである。
  • ホテルをチェックアウトすると、緩やかな時間を過ごした昆明ともしばしお別れである。
  • そして、これからが地獄の旅の始まりだ。
  • 今回の予定では13日から19日まで一週間、雲南省南部を旅することになっている。
  • 一応、県や自治区の主要な街に泊まるらしいのだが南西部の街は外国人旅行客なんて滅多にいないのでまともなホテルがないことがある。
  • せめてエアコンが動いて(あっても動かないことがある)、お湯が出て(出ないことはしばしば)、トイレがちゃんと流れて(流れなかったり、タンクが壊れていたり、便器が壊れていたりする)、鍵が掛かかる(!!)ホテルに泊まることができれば幸いである。