2005-01-01から1年間の記事一覧

雲南旅情(其之十二)〜大地

雲南省の大地のそのほとんどは人の手が入っている。 田圃や畑になっていないという土地は到底人の入れない傾斜地か谷である。 そのくらいプランテーションが進んでいる。 2000年以上かけて一つ一つ山を切り開き農地にしていったのだ。 燃料を木材に依存して…

雲南旅情(其之十一)〜墨江

今回の先発隊も昨年と同じメンバーとなった。 仕事の都合でL先生とO先生は14日あるいは15日に別働隊で合流することになっている。 ドライバーのHさんは3度目ということでもう仲の良いお友達である。 一年ぶりの再開を篤い抱擁で交わす。 ちょっと〜〜〜Hさ…

雲南旅情(其之十)〜旅立

本当に昆明は一昔前の日本のように経済発展途中の活気とそれでいてまだゆるやかな時間が同居していて心地よい。 ここなら住めるという気になる。 いろんな国を回っていて思うのであるが、「私が住めるかどうかという観点」でいつも街を見る。 生活するのにど…

雲南旅情(其之九)〜食事情昆明編(3)

非常にポピュラーな料理をいくつか紹介するとしよう。 (1) 鳥の唐揚げ(唐辛子風味):日本のようにお上品な手羽元や骨なしの唐揚げではない。とにかく包丁で叩き割った骨とそれに付随する肉片を唐揚げにしたものである。 赤唐辛子が丸ごと入っており、ビー…

雲南旅情(其之八)〜食事情昆明編(2)

中国で食事をして楽しいと思うのは、大勢で卓を囲むところ。 日本のように小鉢で一人ひとりに配膳されるのとは違い、銘銘が箸を突っ込むので生理的に受け付けない人もいるだろうが、これが中国式である。 私はまったく気にしない。 料理は大皿に載って出てく…

雲南旅情(其之七)〜食事情昆明編(1)

中国・雲南省の食事というとどんなイメージを持っているだろうか? なんとなく形式的には日本で食べる中華料理と似ているような気もするが実際にはかなりかけ離れていると思ったほうがいい。 北は小麦文化、南は米文化なので同じ中国国内でも食文化は大きく…

雲南旅情(其之六)〜昆明表裏

中国は今飛躍的に発展しつつある。 それはこの4年間でひしひしと体感している。 特に都市部でそれは顕著に表れている。 西の都である昆明でこれなのだから、いわんや他の主要都市をや、である。 前日の日記にあるように、昆明は大都市である。 環状線が走り…

雲南旅情(其之五)〜昆明市街

翌朝、バフェで簡単に朝食を済ませる。 中国の人はあまりコーヒーを飲まないようだ。 それもそのはず、雲南省はプーアルをはじめとするお茶の産地だからだ。 あったとしてもネスレの砂糖・ミルク入りインスタント。 ブラック派の私としてはあまりお勧めでき…

雲南旅情(其之四)〜昆明の宿泊事情

雲南省第一日目の夜は、定宿のSホテルだ。 フロントの顔も昨年と同じであるが、向こうは多数の客の一人、私のことを覚えているはずもない。 ここは英語の話せるスタッフがいるし、街の中心部に近く、exchangeもできるので大変便利で助かる。 もし、中国のホ…

雲南旅情(其之三)〜昆明

3時間という中途半端な待ち時間だったため、市内観光をしているヒマもない。 CAのカウンターがまだ開いていないため、荷物を預けることもできず、とりあえずエアコンがガンガン効いたネットカフェで時間をつぶすことにする。 見ることはできるが、日本語FEP…

雲南旅情(其之ニ)〜北京首都空港

北京首都国際空港は、定かでないが、数年前リニューアルされたと思う。 まるで関空か成田かと思うような綺麗な空港だ(ちょっと言い過ぎかもしれない)。 昨年も北京経由で時間をつぶすために利用した空港内のカフェが工事中でなくなっていた。 立派なレスト…

雲南旅情(其之一)〜出発

中国雲南省に二週間弱出かけることになった。 仕事の部分は書くわけには行かないが、旅の間に感じたことを少し書き連ねてみたい。 出発の前の日,バタバタと仕事を片付けていったのだが,一つ終わらないまま日付が変わった. 担当のMさんに「ごめん、終わら…

帰国

しばらく中国・雲南省に行っていて今日帰国しました。 今回も、なかなか大変で、かつ楽しい旅でした。 これから暫くの間、中国のことについて書いてみたいと思いますが、今日は疲れたので帰ります。

クスリ

Drugではない.Medicineである. やばい地域に行くときは,欠かせないアイテムである. こういうとき,自分が医者でないことを歯がゆく思う. 一般の人よりは,ある程度の知識はあるものの,実際に具合の悪い人がいたときにどのように対処したらよいのか?正…

スーツケース

すっかり忘れていたのだが,昨年中国から帰ってくるとき最初の海外旅行から使ってきたサムソナイトの大型旅行鞄のキャスターが壊されてしまった. クレームをつけたが,キャスターは消耗品なので保証できないというつれない返事. キャスターだけ交換なのに…

師匠

Pidoniaの師匠からメールが届いた. そう,6月はPidoniaの季節. 関西のピドニアはだいたい抑えたが,肝心のP.leucanthophilaがまだ落ちていない. というか,私には縁のない虫なんだと半ば諦めつつある. 今年は発生年らしいが,6月の後半まで不在するので…

云うは易し,行うは難し

いわずもがなであるが,何事も口でいうのは簡単である. できるもんならやって証明してみせろってんだ. だから,不言でも有言でもいいから実行すべしというのが今日の格言である. 人間野球解説者のようにしたり顔でわかったようなことをいうことはできても…

そういえば,そろそろ日本もホタルの季節がやってきた. うちの近所はゲンジボタルやヘイケボタルもそうだが,街中でヒメボタルが生息していることもあって,市民の関心は高いようだ. ホタルの数より,見物人の数のほうが多いなんてわらってしまう. 福井に…

春雨雷鳴

昨晩は,オーストラリアからうちのラボに短期滞在しているKristiのウェルカムパーティのため,呑んでしまいました. せっかくお腹の贅肉が減ってきたというのに・・・(^^; 今週末は仕事&来週からの中国行きの準備のためフィールドに出るチャンスはなさそう…

TB

年配の方であればTBといえばtuberculosisだが今日のTBはトラックバックのことだ. どうやって使えば良いのかよくわからんのだが,そういえば昨日支部長が山に登ってきたらしい. もしかして,トラックバックというのはこういうことだろうか? こっちで誰かの…

雪戯

富山県は宇奈月町,後立山連峰の前衛である僧ヶ岳に登るつもりだった. 僧ヶ岳は雪形で有名な山である. 標高は対して高くはないが,夏までのこる雪田があり,前僧ヶ岳から僧ヶ岳にかけて高山植物が咲き誇るらしい. 今の時期だとまだ上のほうは雪が残ってい…

岳人

子供の頃から私は”何かと何かの間”というあいまいなモノやコトが好きだった。 例えば・・・ 夕暮れ時の紫がかった空の色。 朝焼けの紅い光。 町と町の境界線(線なんてひいてありゃしないのだ)。 夏よりは春や秋。 3月の陽射しと、肌寒いくらいの風。 日常…

スネオヘアー

なんかジャケ写がないみたいなんですが,最近のお気に入り. スガシカオとかスピッツのような楽曲に,声. 感覚的には小沢健二,フリッパーズギターも少し混じっている気もする. 渡辺健二の髪型がスネオなんだろうか??(誰か教えてください,どうみてもチ…

信仰の山

今週は高地トレーニングを兼ねて久しぶりに石川県の山へ登ってきました. とりあえず気圧に体を慣らすために,900mくらいのところから一気に1700m付近まで登りつめて砂防ダムのところでクライミングの練習とジョギング. 帰ってきたらやっぱり少し頭が痛い.…

出現

昨日はめずらしく呑みに行ってしまいました. 最近お酒を呑む機会がめっきり減ってしまったためか,はたまた歳のせいか弱くなりました. 睡眠リズム障害の私もお酒を呑んで中枢性のコントロールを切ってやればちゃんと眠れます. 誰か私を実験台にして生体リ…

この2週間は資料づくりなどの締め切り付きデスクワークに追いまくられてまるで実験が進まなかった. でも,明日の委員会でとりあえず一段落. やっと実験に戻れる. まさに,峠を越したという感じ. 6月中旬には3回目の雲南省の調査に入る. 10日ほど留…

天災

毎年5〜6月はブナの新緑を求めて各地を彷徨い歩くのであるが,日本海側は,ここ数年のなかではとくに積雪が多かったらしくて,芽吹きが遅れているようだ. 昨年の台風のせいで林道の多くは崩れて,復旧の目途が立っていないところも多い. 遠征する場合は…

天麩羅

これまで山菜なんて自分で採ったことなどなかったが、Platycerus採集のついでにちょっとだけつまんでみた。 まだ時期が早く山菜といってもタラの芽とフキノトウが少々。 コシアブラはまだまだ。 天麩羅にして食べてみた。 うん、確かに美味しい。 しかし・・…

Platycerus

昨日は東京出張からAM1:30に帰ってきて、5:00起きで支部長とランデブー第二段。 目指すは北陸の一級のブナ林。 例年だと、6月初頭が雪解けの時期にあたり、ブナも新芽をほころばすが、ちょっと早めであることを覚悟の上で、行ってみた。 案の定、雪だらけ…

Nostargia

出張のついでなのだが、最近ご無沙汰だった昔の友人たちに出会う機会があった。 帰りの新幹線の時間があったのであまり長居はできなかったのだが、楽しいひと時だった。 3〜5年ぶりだったのだが、みんな変わんないなあというのが第一印象。 10年後にも同…