雲南旅情(其之十二)〜大地
- 雲南省の大地のそのほとんどは人の手が入っている。
- 田圃や畑になっていないという土地は到底人の入れない傾斜地か谷である。
- そのくらいプランテーションが進んでいる。
- 2000年以上かけて一つ一つ山を切り開き農地にしていったのだ。
- 燃料を木材に依存しているため、木が成長すればすぐに薪になる。
- そのままほうっておけば二次林になる。
- しかし、そんな無駄な使い方はせずに農林業として生活の役に立つ木を植えることになる。
- こんな田舎のどこに人が住んでいるのだろうと思って見てみると、小さな集落があちこちに点在しているのだ。
- 山村の農民は明らかに昆明のような都市部とは違って貧しく、貧しいがゆえにプランテーションを拡大するのだ。
- 大陸の大地はどうしてこんなに赤いのだろうか?
- 雨季に入ったばかりでまだ雨量も少なく大地は乾燥しきっており、川も水量が少ない。
- しかし、南部でも北部でも洪水が起こったりしているらしい。
- 棚田の作り方や田圃への水の引き方は昔の日本のやり方に通じるものがある。
- あたりまえであるが川の上流(水位の高いところ)から川の横に用水路を引いている(写真右に細い流れがある)。
- 一部石垣を作って壊れないようにしているところもあるが、大部分は土を積み上げただけの畦である。
- 今夜の仕事はここで行うことになった。
- 環境はあまりよくないが、まあこういうところでも居るってのがヤツらのいいところというか悪いところというか。