雲南旅情(其之八)〜食事情昆明編(2)
- 中国で食事をして楽しいと思うのは、大勢で卓を囲むところ。
- 日本のように小鉢で一人ひとりに配膳されるのとは違い、銘銘が箸を突っ込むので生理的に受け付けない人もいるだろうが、これが中国式である。
- 私はまったく気にしない。
- 料理は大皿に載って出てくるのであるが、まず驚かされるのは一皿の量である。
- みんな日本人よりははるかに食べる。
- さらに、皿の数が尋常ではない。10人いたら大皿10以上、それにスープが1つか2つ、そしてご飯である。
- 食器は、箸・お茶碗・お碗・皿そしてお手拭としてティッシュペーパーが就いてくる。
- 高級レストランでは一人一個、しかも店の名前入りであるが、人数分くれないところでは、中身を何枚か出して周囲の人に配ることになる。
- 昆明ではそれほどでもないが、基本的に料理は辛い。
- これは覚悟すべきである。
- 必ずといってよいほど香辛料(唐辛子・生姜・胡椒・山椒など)が大量に入っているのである。
- 唐辛子は日本と違ってかなりの種類の唐辛子を使い分けているが、中でも一番辛いのは青唐辛子である。
- やっかいなのはピーマンのように大きな唐辛子で、食べれるヤツ(辛くない)のか辛いヤツのか?食べてみないと区別がつかないのである。
- 食べてみてしまった!!と思うこともままある。
- したがって、雲南省では辛い料理が嫌いな人は食べるものがない。
- 主に野菜中心であるので沢山食べてもカロリーは高くないのだろう。
- 唐辛子のせいで汗が吹き出てくるが、これが逆に体温を下げてくれる。
- できた順に料理が届けられ、みんな銘銘の箸でついばんでいく。
- 同時に箸を出すのは無作法かと思いきやあまり気にしている様子もない。
- 大きなものは二人で箸で引っ張ったりしているが、日本だったら縁起が悪いということでご法度である。
- この辺にも宗教的な背景の有る無しによって生じる文化の違いが見えてくる。
- ご飯は大きなボウルに入って持ってきてくれて、よそってくれる場合と、自分たちで入れる場合がある。
- 辛くない料理のひとつ、南瓜の姿蒸し、無花果添え(だと思う)。
- 野菜本来の甘味が美味である。
- これは今回初めて食べた「松」の若芽和え。
- どんな味かって?松ですよ松!